公正とは
公正とは
持続可能な社会を考えるときに、
公正さを理解することが大切だと思っており、
出前講座をする際、
上記のイラストを使うことがあります。
小学校6年生対象の講座では、左側2枚の、
平等(EQUALITY)、公正(EQUITY)のイラストを、
見比べてもらいました。
「(平等の絵の)一番右側の人は、
柵の隙間からのぞいていてつまらなそう」
「(公正の絵では)みんなが楽しそう」
「(背の低い人が見えるように、背の高い人が)
自分の箱をあげていて、思いやりを感じた」
という感想が聞かれました。
表情の見えない3人の気持ちを想像したことで、
みんなが気持ちよく過ごせることの良さに気づき、
その大切さに納得したようでした。
中学校1年生対象の講座では、
三枚のイラストを見せました。
「テレビで見た人種差別の問題を思い出した。
差別のある社会は公正と言えない」
「私たちの間にある差から生じた足りない部分を、
みんなで補うことが平和につながる」
という感想が寄せられました。
また、現実(REALITY)のイラストを見て、
「つらいと感じた」という感想を持った生徒もいました。
国際協力活動に関する講座では、
背の高い人を先進国、背の低い人を開発途上国と結び付けて
理解しがちということが課題だと考えていました。
イラストを見た時の率直な気持ちを聞き、
それを出発点とすれば、
より身近にとらえられるような活動ができるのでは、
と次の講座へのヒントを得ることができました。
受講者の反応から、講師自身が、教えられ、
新しいアイデアを得られることは
出前講座の醍醐味ではないでしょうか。